前回のブログでBOSEのヘッドフォンが壊れた(イヤーパッドとヘッドパッドがボロボロになった)と書きましたが、修理というか交換に出してから1週間もたたないうちに送られてきました。両方とも全くの新品でQC15とQC25です。
まずはQC15から。以前も一度同じ理由で交換していただいたことがありますのでお馴染み。
通常の新品商品とは異なる修理交換専用の箱に収
められています。
ちょうど専用ケースの中身だけを取り出して専用箱に納めたような感じになってます。輸送中に痛めることのないようにウレタンパッドの小片で保護されているのも新品であることを語っています。QC15はApple用とそれ以外用では商品が異なりますが、もともとApple用を購入していたので、接続コードもマイク付きのものとマイクなしのケーブル2点が添付されています。取り扱い説明書も新品らしくきちんと同梱されています。
次はQC25です。これはQC2の交換用として提供されたものです。こちらは外箱も含めて全くの新品のようです。ただし裏側にオレンジ色のシールが貼ってあり、保証書は同梱していませんと書いてありました。どうもこれは修理交換品であることを示しているようです。
でも中を明けてみると、QC15とは異なりヘッドフォンケースも入っていて商品と同等でした。説明書など一式が入っているだけでなく、乾電池も含まれていますし、航空機内での使用のためのプラグアダプターもちゃんと同梱されていました。ケーブルは外箱にiPhone用と明記されているためかマイク付きのケーブルしか含まれてはいませんでした。もっともマイク付きだけで十分なのですが。QC25にはホワイトとブラックの2種類に加えて日本向け専用仕様のオールブラックがあるのですが、日本専用の色は選べなかったので、ふつうのブラックをお願いしました。
これは少し驚きです。QC15と25を箱から取り出して、取り敢えずiPhone5Sに差し込んで聴いてみました。すると・・・
QC15・・・これは聴き慣れた音です。エイジングが済んでいな
いので、音は少し硬めですが、音像の定位もよく
しかも音の解像も合格点です。
QC25・・・あれ?こんな程度?QC15に比べるとどこかモワー
として切れ込みが悪く、なんかヴェールを被ったよう
な感じがします。しかも能率が低いというか音圧レ
ベルもずっと低めです。以前聴いたことのあるQC3
よりはずっとマシなんですが、これがみなさん高評
価のQC25の音なの?と疑問符がたくさん付いてし
まいました。
QC25は電池が切れてもNC機能なしのヘッドフォンとして使用できるようにスルー機能(OFF)も設けられています。これも試してみたのですが、音圧レベルとしてはNC機能あり(ON)と同じレベルに合わせてありON/OFF時のノイズもなくよくできてはいるのですが、NC-ONの時よりもさらに解像度が落ちるため、緊急時に使うモードの域を抜け出てはいませんでした。
まだエイジングも済ませていないので今の段階では何とも言えませんが、QC15も25も使い出したばかりでの比較であり、それでもこれほど差が出てしまうのはなぜなのでしょう。まさかとは思いますがQC25では敢えてスルー機能を付けてしまったために、NC用アンプをドライバーに合わせた専用イコライザー型ヘッドフォンアンプとして使用することができず、十分に音を作り込むことができなかったのではないかと危惧します。その点QC15では電源OFFでは思い切ってヘッドフォンの音も出さないようにしたことで、ドライバーの特性に合わせたヘッドフォンアンプをNC機能内部に組み込むことができたのではないかと思います。他のメーカーでもスルー機能付きのNCヘッドフォンはどれもが帯域が狭くダンピングファクタの弱い音しかしなかったのですが、QC25も傾向としては似ているので、ひょっとしたらと思ったわけです。
これからエイジングを試み、また比較をしてみるつもりです。一部のネット記事に寄れば3日間の短期エイジングですら音が変わった(良くなった)との報告もあるのでそれに期待したいですね。しかし、いままでQCシリーズといえば過去新しいモデルが出るたびに確実にその音質も体感上も明確に改善されていたので、その逆になってしまい落胆してしまいました。
ヘッドフォン自体の形状デザインなどは確かに見慣れたQC15よりもQC25の方がしっくりくる感じですが、イヤーカップの大きさに関すれば25の方が少し大きめな気がします。イヤーパッドはどちらも同じ感じで耳の周りにフィットしてくれる感じも変わりません。
ネットではユーザー評価の声をいくつかのサイトで見てみましたが、自分の感覚とは違ってかなりの高評価でした。それとも送っていただいたQC25の個体に何か問題があるのだろうか?ま、取り敢えずQC25にエイジングをかけてみようと思います。