Canon AE-1の主な特徴は次のとおりです。
このような大幅に電子化を行ったAE-1は、機構部品の大幅な削減を可能としたばかりでなく、各ユニットのブロック構造化も実現しています。特にミラー、AE機構部、自動絞りなどの各ブロックは、組み立てラインの工程を簡素化・高精度化するために部品設計されているなどの工夫が見られます。加えて機構部品点数が少なくてすむということは、部品開発経費の削減、直材費(コスト)の削減、部品在庫管理や維持経費の削減、工程数の削減、生産にかかる時間を短縮、組み立て精度の向上と均一化、品質信頼性の向上、メンテナンスフリー化、など商品としての価値とともにメーカーとしてのメリットもたいへん大きかったのです。
その結果、AE-1は発売当時他社のAE一眼レフカメラと比較して定価で約2万円近くも安い設定で販売されました。それがブームを引き起こす一因となったことは否めないことだと思います。