あまり出番はないのですが、雄大な眺めを表現したいときや、人物の背景に大きなスケールの対象物とともにフレーミングしたいときなど便利な1本です。この光学系はそのまま現在のEF20mm F2.8へと引き継がれています。
24mmの大口径レンズです。コレクションで程度の良い大口径レンズを手に入れようと思うと、市場に出回っている数が余り多くないので時間がかかります。でもこうして念願のレンズが手に入るとすごく満足感を覚えます。
FD24mmというと、研削非球面レンズを使用したF1.4LやF1.4アスフェリカル(ASPHERICAL)のほうが有名かも知れません。でもあのレンズは今でもかなり高価で取引されているので、こちらのF2で我慢します・・・いや、十分です!
28mmの大口径レンズです。FD24mmとともに、広角のデフォルメ効果をあまり気にしないで済む、比較的使いやすい広角レンズといえます。 このころにはもう花形フードが出ていたんですね!
こちらは同じFD28mmですが、普及モデルのF2.8です。レンズの後玉の大きさを見るとF2はF2.8とくらべてだいぶ大きく見えますが、実際には絞り1段しか違わないんですよね。お得なレンズでしたが、私はやっぱりF2が欲しかった。
フィルムカメラ時代は、この35mmを常用の標準レンズとして使用するカメラマンも多かったそうです。それは標準よりも心持ち画角が広くて、でも歪みのない画像が得られるからだと思います。でも私にはカメラシステムがEOSになるまでは、その特徴をよく理解できませんでした。
この35mmについては、New FDになる前、スピゴットマウント方式のFD35mm F3.5 SCというレンズを持っていました。あまり愛用していたわけではなく、ついにカビが繁殖してしまい処分してしまった苦い想い出があります。New FDレンズになって開放F値が少し明るくなりF2.8になったことは嬉しいことでした。