BOSE QuietComfort15 Headphone

使用する環境と安全に配慮した、秀逸な最高級ノイズ/キャンセル型ヘッドフォン

BOSE QC15 Noise Cancellation Headphone
BOSE QC15 Noise Cancellation Headphone
恵美さんもお気に入り
恵美さんもお気に入り

BOSE Noise Cancellation Headphone

 

・Quiet Comfort (QC) 15

 (2009年9月30日発売)

  現行品です。

 ¥39,900

 (オンラインストア価格)

3年ほどiPod/iPhoneのためにQuietComfort2(QC2)を使用してきましたが、ついにこのQC15を購入してしまいました(笑)。そこであらためて比較試聴をしてみました。比較にはもちろんQC15とQC2がメインですが、リファレンスとしてSONYがかつてリファレンスとしてその音質を誇っていたバイオセルロースを採用したMDR-CD3000も使用しました。

 

  1. f特(周波数特性)がより高音域まで明らかに伸びています。楽器の高音域(ヴァイオリンや打楽器などの高音域)の再生がリアルです。MDR-CD3000までは及びませんが、倍音成分などの再生表現がQC2に比べると大きく改善されているのがわかります。
  2. 解像度の改善。QC2はヴォーカル領域の再生能力に優れていると理解していましたが、QC15よりも音が太く聞こえます。QC15ではより繊細さを表現できています。音の粒がはっきり聞こえ、楽器間の音像の定位がはっきりしたことで、解像度も改善されたと思いました。ライブ録音盤などでは時として音源の間がすっぽり空いて少し寂しく感じることも。
  3. 少し高音域にシフトしたような感じもあります。QC2の方が若干ですが低域の出方がよく、良い意味で高域が出ていないため、全般に耳に優しいマイルドな感じがするのですが、QC15では古い音源を使うとマスターテープのノイズが気になる感じです。MDR-3000はもちろん十分な高域を再生してくれますが、音源から少し距離を置いて聞いている感じがします。
  4. iPhoneの音量に対する許容入力もQC15では明らかに改善が認められました。聴覚上ではありますが、音量に対する歪みが出にくいと思いました。
  5. 最初はヴォーカル音域に対するイコライジングが少し抑え気味になっているように感じましたが、使い込んでエージングされると、逆にこの領域がすごく生々しく感じます。iPhoneの音量に対する音圧レベルという点ではどちらも同じで、MDR-3000に比べれば1~2段低い感じです。
  6. イヤーパッドについてはQC2の方が装着感や密着間は高いです。イヤーパッドも音質やノイズキャンセル設計に含まれているので微妙ではありますが、できればQC2のパッドを使用したい感じです。
  7. ノイズキャンセル効果はどなたも認めておられるように強めです。ただ私には圧迫感はありませんでした。通勤時に使用するため、車内放送や路上での音が多少は聞こえないと危険なときもあります。QC15では人の声や車内放送などだけをきれいに残して、その他をきれいに消し去ったという感じです。
  8. 電池として単四方式を守ってくれたのには感謝です。私は単四リチウム電池を愛用しています。とにかく電池が軽く長持ち、アルカリよりもエネルギー供給量が大幅に高いので、当然音質にも効果があるからです。

総合評価
QCシリーズとしては間違いなく音質面で最も優れたモデルだと思います。MDR-3000に少しでも近づいた上に価格的に4万円を切ったことは評価できます。エージングが終了してからの音は、はっきり言って2-3万円台のヘッドフォンなど足下にも及びません。このヘッドフォンを語るとき、ノイズキャンセル効果ばかり語られますが、実際にはヘッドフォンアンプを内蔵したヘッドフォンだという認識に立てば、このヘッドフォンに使われているドライバーユニットの特性にぴたりと合わせたアンプを内蔵している訳なので、同価格帯のヘッドフォンがかなうはずもありません。

 

ですから、このヘッドフォンはおすすめです。またこのヘッドフォンはアンプ内蔵なので、ヘッドフォンアンプをつなげることは意味がありません。そして十分エージングさせてください。私は強制エージングをしなかったので、結局そのすばらしさを実感するのに1年もかかってしまいました。

 

次のページではもう少し私のBOSE観といったものや、QC15ヘッドフォンについて論じていますので、興味のある方は覗いてみてください。 

 

 

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