最初にお話ししますが、かつてはSONYフリークといえるくらいSONY製品を購入していました。途中何度か浮気をしていますので「筋金入り」とまでは言えないですけど。ラジオに始まり録音機、カラーテレビ(トリニトロン!)、ビデオデッキ(ベータマックス)、カムコーダー(ハンディ・カム)など、アンプやスピーカを除く多くの機器はSONYで固めていました。
理由は単純で、最初に買ったFMラジオが好きで、それがSONY製だったからです。さらに親に買ってもらったテープレコーダがSONY製だったんです。高校時代にラジオやカセットデッキを安く購入しようとして、秋葉原で行きつけの部品屋さんに紹介してもらったのがSONYショップだったんです。これで自分の性格というか好みが決まるなんて笑ってしまいますが、実際そうなんだから仕方ありません。
最近のSONYは、いやSONYだけでなく他の国産大手メーカみなそうですが、技術力や作り込みの品位が落ちていることは歴然としています。経済界ではまるで判で押したかのように「グローバリズム」を叫んでいる今日この頃ですが、家電・電機業界もまるで押し流されたかのようです。グローバリズムって低レベルの横並びにするってこと?後進国が追いつくのを待ってあげて、教えてあげて、支えてあげて。それで追いつかれたら指をくわえて呆然としている状態です。
1980年代から90年代初頭でバブルが崩壊するまでのMade in Japanは頂点にいたと思います。今見ても多くの商品たちの出来栄えは本当に素晴らしく、多少基礎技術が古いけれど、一生大切にしたいと思わせる物ばかりです。
オーディオやラジオに関しても開発者の情熱と誠意を感じさせるその商品を集めながら、これから日本が進むべき方向を取り戻さなくてはならないと思います。