Studio RUM
Winter Illumnation in Tokyo
紅葉と、都会の冬、そしてイルミネーション
東京にも冬がやってきました。紅葉を撮りたい撮りたいと思いつつ、場所やその撮影シーンを決めかねているうちに、主な名所はその時期を過ぎてしまうと言う体たらくでした。都心ですらもう落ち葉となって消えゆく時期に差し掛かっていたのです。
やばい。こんな状態では年末のシーンとともに恵美さんを撮ることが出来なくなると出かけたのが東京・新宿と汐留のイルミネーションです。最初は新宿御苑で撮影をするつもりでしたが、たぶん人出が多くポートレート写真ではなくスナップになってしまうのではないかと懸念して、敢えて西新宿に向かいました。
西新宿高層ビル付近にある、銀杏の木々はすっかり色づき落ち葉となって道を黄色く染めています。それがまた都会の冬らしさを伝えてくれます。新宿中央公園では果たせるかな、綺麗な紅葉と出会うことが出来ました。
｢あか｣と言っても、｢赤｣・｢朱｣・｢紅｣などのさまざまな表現が日本語にはあり、その漢字を見ただけで日本人は微妙な色の違いを読み取ることが出来ます。紅葉もしかりで、黄色から｢あか｣に至る限りないグラデーションが彩りを添えます。それが和の風景の美しさなのでしょう。日本人に生まれて良かった(^^)新宿駅から歩いて僅か数分の公園でこんな紅葉の撮影が出来るなんて思いませんでした。まぁ自分的には撮影ではなく見渡す限り紅葉に染まった山々を見て感動したかったのではありますが(笑)
さて、公園を抜け出して今度はイルミネーションです。10年ほど前から都会を飾るクリスマス・イルミネーションの名所が増え始め、いまでは積極的に大がかりなイルミネーション・イベントを行う場所が現れています。
この度撮影場所に選んだのは東京汐留の"Caretta OCEAN X'mas"というイベントで、汐留の新しいビル群にあるカレッタ汐留というところで、海をイメージしたイルミネーションです。到着が夕方で人出も多く近寄れる状態ではなかったのですが、一休憩して再び行ってみると諦める人も多かったようで、偶然にもイルミネーションの中に入れてもらうことが出来ました。
イルミネーションは暗い夜景の中で輝度の高い点光源がたくさんあります。最近のデジカメはダイナミックレンジ（ラチチュード）は広くなってきましたので、かなり美しい写真を撮ることが出来ますが、それでも実際に見たときのはっとするような美しさ、心が洗われるような清らかさを写し込むことはまだまだ困難です。加えて恵美さんと一緒にポートレートとして写真に仕上げるのは本当に難しいと思いました。
撮影は思い切って止めて、ここは二人でこの美しい情景を堪能することに･･･いや違う、やっぱり撮影頑張りましょー。てことで見物されておられる方々の邪魔にならないよう遠慮がちに(笑)撮影してみました。それでもイルミネーションの光の芯がどうしても露出オーバーで白く飽和気味です。混雑であまりカメラの調整をすることが出来なかったのが悔やまれますが、恵美さんがイルミネーションに感動している表情だけでもわかっていただければ嬉しいです。
また今年もリベンジします。
撮影機材： Canon EOS5D MarkII; EF24-105mm F4L IS USM
