この日は福島県のいわき方面から磐越道を通って会津若松へ向かいました。 常磐道いわきJCから磐越道に乗り、次のいわき三和ICあたりから早くも道路には積雪でチェーン規制になりました。まあ冬将軍が来ているという天気予報なので仕方ないかと思って、それでも快調に走っていたら、小野ICというところ以降は「吹雪のため」通行止めだというのです。
マジに?と思いつつ仕方なく降りて一般道へ。郡山方面へ向かいましたが確かに降雪はひどくなる一方です。道路はもう真っ白。まぁブリザック君よろしくってわけでどんどん進んでいきました。郡山の市街にはまだ到着していないというのに、周りは本当に吹雪き模様です。雪のためか渋滞もひどくなってきました。
本当は午前中に喜多方まで足を伸ばして、ラーメンでもなんて考えていたのにお昼になっても郡山市街にいる有様で、しかたなく郡山で昼食。午後1時頃出発しましたが路面はもう積雪と氷結でびっしり。毎年のようにスキーなど雪道は経験済みなので、あまり驚きもせず進んでいくと、磐梯熱海温泉付近から吹雪が半端じゃなくなりました。
気温は氷点下7度と、スキー場並みでしたが降ってくる雪の量が多く、吹雪、地吹雪状態で、上から降り下から吹き上げ、真横に吹き付けてくるなどめちゃくちゃで、しかも量が多いし積雪を巻き上げたりもするので、時折視界が 5m程度にまで下がってしまってアクセルを踏めない状態です。恐らくですが、このような状況をホワイトアウトと呼ぶのではないかな~と思いながらハンドルを握っていました。
高速道路が通行止めなので一般道に車が集中して渋滞になっていましたので、視界が極端に下がると追突の恐れがあります。とりあえず通常のライト点灯に加えて、前は色温度の低い黄色のフォグランプ、後ろは赤色のバックフォグを点灯していましたが、対向車などがハザードを点灯しながら走ってくるのを見て、それに見習いハザードも点灯しました。このような極端に視界と天候の悪い状況では、通常のテールランプは視認性のよい赤色とは言うものの、ランプに雪が付着するなどで意外に見にくくなるものです。そんなときハザードの視認性の良さは納得でした。
前走の車のテールが見えなくても、対向車のハザードの光と、真横を通り過ぎる路側ポールを見ながら道路のカーブを確認して進みました。
ブリザック君の働きはたいへんよく、クルマの姿勢制御機能と合わさって、こんな状況でも安定した動きをしてくれました。でも一度待避所でワイパーなどにこびり付いた氷などを落として再出発する際に、降り積もった軽い雪の層で空転を招き、姿勢制御システムが反対にパワーを抑止してしまったおかげで、却って前へ進めなくなる状態となり一瞬焦りました。とっさに後退して抜け出し走行を続けることができましたが。
というわけで予定していたこの日の計画はすべて取り止め。早めに温泉に浸って温まろうということになりました。猛吹雪の中で運転していた私のクルマに同乗していた恵美さんとTOSHIEさんは、
「吹雪すごーい。きゃー横が見えなーい」
「雪すごすぎ~。ワイパーの氷最強~」
などとすっかり別世界の雰囲気を楽しんでいたようで、運転者がいつもより神経を使っていたことなど全く気付いていないようでした(苦笑)
アルバムの撮影は、東山温泉にて。
撮影機材: Canon EOS5D MarkII; EF24-105mm F4L IS USM; iPhone 3GS内蔵カメラ(窓の外に吹き上げる地吹雪)